捻挫の治し方は?足首や手首の捻挫の応急処置・マッサージ
捻挫
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捻挫になる主な原因とは?
捻挫とは、関節に外力が加わり、靭帯などをひねって損傷した状態を言います。
皆さんが捻挫と聞いて思い浮かべる多くが足首の捻挫ではないでしょうか?
当院に来院される患者さんも、「足首をひねっちゃって」と症状を訴える方がとても多いです。
受傷に至るきっかけは、歩行中に足が上がらずつまずいてしまったり、階段を昇降中によろめいたり、頭で思ったより身体が動いてくれずに負傷している方が多いです。
捻挫が癖になってしまった方は、身体の動かし方を見直さないと問題を残したまま何度も再発を繰り返すかもしれません。
スポーツ中など予測のできないケガとは異なり、日常生活で生じた捻挫は原因を明確にして、しっかり改善することが大切です!
捻挫と靭帯損傷は同じ?
違いはある?
捻挫と靭帯損傷は同じかということについてですが、イコールではありませんが、捻挫をすると少なからず靭帯の損傷は起こります。
その損傷の程度については、Ⅰ~Ⅲ度に分かれています。
靭帯は関節部の骨を正常な位置に留める働きを持っています。
足首をひねったとき、足が変な方向を向いたことはないでしょうか?
そのようにして骨が異常な動きをして、靭帯が伸ばされると損傷するのです。
Ⅰ度損傷は、比較的軽微で関節の不安定性を伴いません。
Ⅱ度損傷は、靭帯が部分的に断裂し、関節が不安定となり機能障害を伴います。
Ⅲ度損傷は、靭帯が完全に断裂し、不安定性と顕著な機能障害がある状態です。
靭帯損傷は捻挫に伴う代表的な症状の一つとなります。
捻挫の基本的な改善方法、
早く改善するための考え方
捻挫に対する基本的な応急処置が、「RICE処置」です。
近年では学校でも講習の機会が増えていますので、ご存じの方も多いと思います。
RICEとは、Rest(安静)、Icing(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字をとった造語です。
この処置が推奨される理由は、捻挫にともなう筋肉や腱といった軟部組織の損傷を効率的に改善するために、早い段階で冷却を行って炎症を抑え込んで、不安定な状態の関節周囲を固定具などで圧迫・保護して、症状のコントロールを図ります。
捻挫は受傷直後から患部が激しく痛み、腫脹がひどくなるほど、症状の改善までに時間がかかってしまうからです。
捻挫の部位ごとの応急処置
(足首、手首など)
足首の捻挫に対する応急処置をご紹介します。もしも受傷してしまったら、ただちに氷などで患部を冷却してください。
冷やすことで患部の出血や腫脹を抑えます。
次に患部を心臓より高い位置にして血流量を抑制します。
これがRICE処置の、Icing(冷却)、Elevation(挙上)に該当します。
応急処置を施した後は、できるだけ早期に医療機関を受けてください。
その際、なるべく足に負担をかけないように移動してください。
そして、受傷直後に周囲に適切な処置ができる経験者がいたら、包帯やテーピングで圧迫・固定をしてもらって医療機関に向かいましょう。
応急処置でもっとも重要なことは、受傷部位を悪化させないことです!
捻挫に関するQ&A
Q. 捻挫どうしたら早く改善する?
A. 捻挫の応急処置は「安静・アイシング・圧迫・挙上」のいわゆるRICE処置が基本になりますが、一番重要なのはアイシングです。
Q. 捻挫を放っておくとどうなる?
A. 軽症、重症どの度合いでも靭帯が伸びて関節の固定力が低下するので、再度捻挫してしまう癖がついてしまいます。
Q. 捻挫したら病院に行くべきですか?
A. もし患部に痛みや腫れがあれば、すぐに整形外科などの医療機関や整骨院を受けることをおすすめします。
Q. 捻挫の痛みのピークはいつですか?
A. 捻挫は、靭帯や関節包・腱・毛細血管の損傷により疼痛や腫れ・内出血・浮腫みなどを伴い受傷後の炎症は24〜72時間後でピークを迎えます。
Q. 捻挫を自分で改善する方法はありますか?
A. 受傷直後は、冷湿布や氷で冷やして炎症を抑えて、その後サポーターやテーピングで軽めに固定し、心臓より高い位置に保ちましょう。
Q. 捻挫しやすい方の特徴は?
A. ハイヒールなどを履いて足の甲とすね部分の角度が広がると緩みやすく、不安定になってひねりやすいです。
また、足首が硬い方(柔軟性がない方)は、捻挫しやすいと言われています。